June 3, 2017

平成25年6月6日毎日新聞掲載-「オットー博士のなるほど東洋医学」を修正加筆したものである

 東洋医学は5~6世紀ごろ、中国から渡来した。それ以前の医学がどんなものだったか定かではないが、民間薬や温泉療法などはそのなごりであろう。例えばハトムギはイボ取りの漢方薬(薏苡仁)だが、中国にはない日本独自の使い方だ。
 「漢方医学」とも呼ばれるが、江戸時代中頃に広まった蘭方医学と区別するために生まれた名称である。漢は漢民族、蘭はオランダ。ただし蘭方医といっても基本は漢方医学で、主な蘭方医学は外科や種痘であった。世界初の麻酔手術をした華岡青...

June 3, 2017

平成25年5月2日毎日新聞掲載-「オットー博士のなるほど東洋医学」を修正加筆したものである


  “チィダラカヌシャマヨ”と合いの手がはいる安里屋ユンタいう沖縄民謡がある。本島人には、“死んだら神様よ”と聞こえるのも、そこになにか納得感があるからだろう。
もしあの世で、天満宮の菅原道真公と中国の古代医家が会話をしたとしよう。“私も神になりました”と菅原公。“違います。もう神はないのです”と医家。“いや功績が認められたから神にしてくれたんです”とこんな具合に、永遠にかみ合わないであろう。このように元来日本人のもっている神(カミ)と東...

June 3, 2017

平成25年4月11日毎日新聞掲載-「オットー博士のなるほど東洋医学」を修正加筆したものである

 いきなり名医の漢方教室風 に始めるのも気が引けるので、ヤブ医者の話を。
 この語源には諸説ある。一つは「野巫(やふ)」。野は民間、巫はみこの事で、理論ではなく祈祷で病気を治す医者という意味である。腕がないくせに「兵庫県養父(やぶ)市の名医から習った」と吹聴する医者という説もある。
 ヤブには「以て非なるもの」「~のようなもの」との意味がある。例えば、ヤブジラミという草は、シラミのような実をつけるところから命名された。つまり医者とは言えな...

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